鷲羽山ではっぴーにゅーいやぁん♪

我らが鷲羽山ハイランドは12月31〜1月1日にかけてオールナイト営業で、新年を祝うカウントダウン
イベントもあります。花火とサンバで新年を祝うというものらしく、一度行ってみたいと思いつつも今まで
行けずにいました。でも今年こそは!と決心し、ついでに初日の出も拝んでくるぞと意気込んで、我々
イッてるブラザーズ・うめ吉&ショタ魂は2002年の大晦日、鷲羽山ハイランドへくり出すことにしたのです!


鷲羽山で夜明かしするつもりである上に、冬コミから夜行バスで帰ってきたばかりで疲れがたまっていた
我々はひとまず昼寝をしました。そして夜、9時代の電車で出発。ハイランドまでは大体2時間ぐらいなので
カウントダウンには充分間に合うと踏んでいたのです。

電車の中で我々の目の前に座っていた、人目もはばからずイチャついていたカップルも同じ児島駅で降りました。
どうやら目的は同じのようです。鷲羽山ハイランドのレインボー大観覧車が見えるこの駅からはいつも鷲羽山
行きのバスが出ています。もちろん普段は日中のみですが、こういう特別な日には臨時のバスが出ているに
違いない…そう信じ込んでいました。
しかし、我々は忘れていたのです。そう、鷲羽山ハイランドに常識は通じないということを!!
ええ、臨時バスなど出ていませんでした。代わりにたくさんのタクシーが止まっていました。
………コレを使えということですか…。
同行を申し出てくださっていたUさんがマイカーにて駆けつけてくださったおかげで助かりましたが、もし
我々二人だけで、タクシーを使って向かっていたらどうなっていたことか……後になってしみじみ思ったものです。
ちなみに、あのカップルはタクシーを使ったようです。


普段は児島駅から鷲羽山までは車で10〜15分程度です。ところが…鷲羽山へ向かう道路に差し掛かると
車がびっしり!!ま、まさか…これ全部ハイランド行く人たちぃぃ!?
普段の鷲羽山ハイランドを知っているわたしにはとても信じられませんでしたが、なんとかたどり着いて
また目を疑いました。売りの一つである広々とした無料駐車場は既に満車で、多くの車が何十メートルにも
渡って路上駐車している状態だったのです!行けども行けども駐車スペースが見つからず、やっと止められた
所からはあの大観覧車すら見えませんでした。時刻は既に11時50分――あと10分で年が明けてしまいます!
我々3人は急いでハイランドへ向かいました。と、その途中、チューピーのワンポイントがプリティーなバスが止まり
我々を含めハイランドへ向かっている人たちを乗せてくれました。
←これ

いつも止まっているのを見ては、一度乗ってみたいなぁと思っていたものに思いがけず乗る事が出来てラッキー
でした(笑)しかし、幸せに浸っている場合ではありません。時刻は11時55分!!
ですがハイランドを目前にして、バズはつかえてしまいました。そこで降ろしてもらい、立ち往生している車を
避けながら走る!走る!走るっ!! ああ、もうすぐだ……裏口ゲートが見えたその時!

5!4!3!2!1!

人々が一斉に叫ぶ声が聞こえてきました。ギャー!!カウントダウンが始まった〜ッ!!

そして……

ゼロ〜〜!!!


歓声と共に花火が上がりました。
…なんと、我々はハイランド入園前に年を越してしまったのです……トホホ。
まぁ、カウントダウンの声が聞けて、花火が上がる瞬間も拝めたので一応よしとするしかありませんね…。
 
花火は真冬の夜空を彩り続けていました。

それを眺めながら入園してみてまたビックリ。
見渡す限りの人、人、人……そりゃあれだけ車が止まっていたんだから人がたくさんいるのは
当たり前なのですが、鷲羽山ハイランドにこんなに人がいるのは覚えているかぎりでは初めてです。
ゴールデンウィークや夏休みにきた時もかなり人が多いと感じたものですが、今回はそれらの比では
ありません。しかも普段の主な客層である親子連れのみならず、友達同士、恋人同士で来たと思われる
若者たちもたくさんいて、ここは本当に鷲羽山ハイランドなのかと疑いたくなるほどでした。
なんというか…一年分の経営費をこの一日でまかなっているんじゃないかとさえ思えましたよ(←言いすぎ)
 ダンサーたちは既にサンバを踊っていました。いつもハイテンションな彼らですが、今日はことさら
ハイテンションに見えます。衣装にも気合が入っています。

↑…サイヤ人の戦闘服みたい…。おなじみバルジア氏。

しかし肝心のチューピー君がいません。人ごみに紛れているのかとも思って探しましたが、やはり
見つかりませんでした。仕方ないのでチューピービンゴまで待つことにしました。
売っていた年越しソバを食べ、寒さに耐えながらしばらく待っていると、ビンゴが始まりました。

いつも通り、女装したバルジア氏とチューピー君が仲良く一緒に登場。

寒い中、ノースリーブで背中も開き、見ているこっちが寒くなるようなセクシーな衣装で気合の入った
バルジア氏に対し、チューピー君は寒さ対策バッチリといった感じのぬくぬくファッション。
うーん、さすが…。

人が多いだけあってビンゴの盛り上がりもいつも以上。でもやっていることはいつもと同じでした(笑)

↑トイレットペーパー早巻き競争

途中までいいセン行ってたのですが、わたしも弟もUさんも結局ビンゴならず。これもいつものことです(涙)
しかしお楽しみはまだ残っています。それは、人が多くて近くで撮れなかったチューピー君に接近して
写真を撮ること(爆)人ごみを掻き分けてチューピーを目指します。…が、チューピーはバルジア氏に
手を引かれて早々に立ち去ってしまったのです!!そ、そんなーーーっ!!
いつもはしばらくその場に留まって一緒に記念撮影とかさせてくれるのに〜っ!?
一応、残ったサンバチームが写真撮影に応じていましたが…チューピー君、こんな特別な日だってのに
サービス精神薄っ!!(泣)
――しかし、よく考えてみればこの時の鷲羽山ハイランドは普段とはまるで違う状態。ただでさえ
人々の気持ちが高まるお正月、しかも深夜にいつもの何倍というお客さんがいるのです。
ハイテンションを通り越して壊れ気味と見受けられる人々も多数おり、存在がネタのチューピー君が
そんな人たちに捕まったら何をされるかわかったものではありません。もし頭部をひっこぬかれでもしたら
マスコット生命に関わるでしょう(←大袈裟)
おそらくチューピー君は大変な目にあわないように、あるいは既に過去に大変な目にあっていて
同じようなことにならないように避難したのだと思われます。それならば仕方ないですが…やはり残念。
人がたくさんいると経営難を心配しなくてすむものの、わたしはいつもの鷲羽山ハイランドの方が好きかも
しれません。まったり出来るし、何よりチューピー君にかまってもらえますから(←これが一番重要)


気を取り直し、乗り物に乗ることにしました。朝まではまだまだ長いのです。
それにわたしはナイト鷲羽山を体験してみたいと思っていたので、願ったりかなったりというわけです。
ライトアップされた遊具は遠くから見ればそれは綺麗だったし、なにしろ夜に遊園地で遊ぶなんて
非常にワクワクするシチュエーションではありませんか!
 ――ところが。実際近くで見るとライトなんてそこまで綺麗なものでもなく、それより何より
今は真冬。そして深夜、おまけに山の上。そう…寒いんです、ものすごく!!
ジェットコースター類には最初から乗る気が無いのでいいとしても、いつも乗っているチェーンタワー
(椅子に乗って空中を回転するアレです)などにも乗る気が起こりません。というわけで向かった先は
外気に触れずにすむ観覧車。そこには長蛇の列が出来ていました。
……皆考えることは同じのようです。
 待っている間風が出てきて、寒さは最高潮。そこでチューピー君にあっためてもらうことにしました。
あ、そこで怪しい想像しないように!
←これを使ったんです。
入園の際もらえるカイロです。「チューピー君があっためであげるでチュー」という恩着せがましい
言い方がとってもチューピー君らしくてステキです(笑)

やっと順番が回ってきたので3人で乗り込みました。夜景に少し期待していたのですが
街の灯りはまばら。やっぱり田舎だからかなぁと思いましたが、考えてみれば時刻は夜2時
回っているのです。灯りが少ないのは当然のこと。それに気づくとふと、わたしはこんな時間に
こんなところで何やってるんだろうという疑問が沸いてきました…。


その後、瀬戸大橋展望タワー(←やっぱり室内もの)にも乗りましたが、寒さに耐えかねてレストランに
避難することにしました。レストラン内部は暖房も効いて暖かな空間でした。Uさんはピザを注文。
そしてわたしとショタ魂はトロピカルパフェを注文しました。いくら室内が暖かいとはいえ、
このクソ寒い時に冷たいパフェを注文するこのアホ姉弟は、案の定最後のほうは気持悪くなり、寒気に
見舞われました。今まで何度もパフェで泣きを見たというのに本当に学習能力の無い奴らです(遠い目)


後編に続く……