ああ愛らしきチューピーボイス!

 

2002年・4月4日(オカマの日らしい)、またしても鷲羽山ハイランドへ行ってきました。
今回はいつも一緒に行っていたYちゃんの都合がつかなかったのですが、
冬休みに行けなかったことでヤク(生チューピー)が切れそうになっていたため、
里帰り中の弟・ショタ魂と二人で行くことにしました。

前日は風が強かったため、少し不安でした。以前Yちゃんと二人でハイランドに行った時、
強風のため乗り物の殆どが運休になってろくに遊べなかったことがあるのです。
友人A田さんもそんな時に行ったことがあるそうですが、その時はおわびに招待券を
くれたらしいんです。 しかし我々の時は園内のスケート場の貸し靴代500円を300円
してくれただけでした。 サービスにムラがあります、ハイランド。
とにかく、もしそんなことになったら面白くないので、大事をとって行くのは5日にしようかとも
考えました。 しかし、当日・4日は雨女のわたしにとってまれに見るほどの晴天、そして風も
さほど強くなくなっていたため、予定通り鷲羽山ハイランドツアーを決行しました。
今思うと、この日に行って本当に良かったです。
もしかするとあの天候の良さは、「今日行け」という神の啓示だったのかもしれないとさえ思えます。
なぜならこの日に行ったことで、我々は長年(?)の夢を果たすことが出来たのですから……。

 

ハイランドに着き園内に入ると、結構な人ごみ。春休み期間とはいえ平日にこれだけの人が
いることに、 少し感激しました。わたしが愛してやまないローカル番組「VIVA!鷲羽山ハイランド」が
2ヶ月ほど前から 突然放送されなくなったので、ハイランドが経営難で番組なんか放送してる
場合じゃなくなって打ち切られた
んだろうと勝手に思って悲しんでいたのですが、とりあえず
今のところ閑古鳥が鳴いている様子は無く、一安心です。

着いた頃、ちょうどポップ(チューピー抜きの、ブラジル人ダンサーだけのショー)をやっていました。
ふと、彼らの服装を見ると…夏休みに来た時見たチューピーと同じ服装!?


ちなみに夏休みのときのチューピー君→
着回しされてる〜!?もしや今回はチューピーがいないのではないか、という最悪の事態が
頭をよぎりました。去年の春休みにもここに来たのですが、その時はサンバもなけりゃチューピーも
いないというなんとも寂しい状況でして(いや、それでもそれなりにネタの収穫はあったんですがね(笑))
……でも今回は同じ失敗はしないように、鷲羽山ハイランドのHPで調べて営業時間が長くなる日以降を
選んだし(去年は、まだ営業時間が冬の扱いだった時に行ってしまったのです…)大丈夫なはず!!
そう信じつつも若干の不安を抱きながら、とりあえずお決まりコースへと向かうことにしました。


お決まりコースとは、まず「体力を必要とする階段」を登って
ひーひー言いながら山頂近くにある大観覧車に乗り込み、その中でまったりして体力を回復し、
そのあと山頂にある乗り物に乗ってから山を降りながら途中であれこれ乗っていく、というものです。
あ、絶叫系は除きます(爆)
 今回もへろへろになって大観覧車までたどり着き、乗り込みました。観覧車から園内や
瀬戸内海&瀬戸大橋を見回すのはなかなかいいものです。
バンジージャンプ台の方を見ると、上に何人かの人がいました。てっきり挑戦者だと思い、その様子を
ずっと見守っていました。しかし、なかなか飛び降りる気配がありません。
「なんだよさっさととびおりろよ〜びびってんじゃないよ〜」と文句をつける我々。挑戦者が聞いていたら
おそらく 「バンジーに挑戦どころか、チューピーコースターにすら乗らない奴らに言われたくない」との
突っ込みを飛ばしてくださるでしょう。 しばらく見てても飛ぶ様子がなく、きっと怖気づいたんだろうと
勝手に思って、視線を別のところへ移そうとしました。その時!!わたしの目に何かが映りました。
人と人の間からちらりと見えたそれは…チューピー!?
わたし:「今、あそこに奴がいた!!」
ショタ魂:「いや、んなわけないだろう」
わたし:「本当だ!!本当にいたんだ、見ろ!!」
しかし、人が邪魔になって奴の姿を捕らえることは出来ません。
結局、再確認できぬままにバンジー台が見える位置は過ぎ、観覧車は一周を回りきりました。
あれはチュドバルーン(チューピー型、またはチューピーの描かれたアドバルーンを勝手に我々が命名)
だったのか、それともわたしのチューピーに会いたいという想いが見せた幻だったのか(嫌すぎ)…
しかしとにかく確認せねばと、観覧車を降りると急ぎバンジーのほうへ向かいました。

そこでは、たくさんの人がバンジー台のてっぺんを見上げていました。
確かにバンジーは多くの人に注目されるけど、この数は普通じゃない……何かある!!
我々も見上げてみました。逆光ではっきりとは見えませんでしたが、テレビカメラを持った人、
マイクを持ってなにやらリポートしている人、そして…いた!!奴だ!!チューピーだぁぁ!!!
そう、そこにはやはりチューピー君がいたのです。わたしが見たのはチュドバルーンでも幻でも
なかったのです!!首が痛くなるのもかまわず必死に見上げていると、なにやら聞き覚えのある声が
降り注いできました。遠いので何を言っているのかまでは聞きとれませんでしたが、その声は、いつも
「VIVA!鷲羽山ハイランド」で聞いていた、チューピー君の声そのものだったのです!!
ハイランドHP内のチューピー君のプロフィールに「特徴:かわいい声」とあるとおり、この声は本当に
かわいいです。まぁ、チューピー君が性悪なせいかかなりこにくたらしくもあるんですがね(笑)
「VIVA!鷲羽山ハイランド」は、一般のお客さんを強制的に巻き込んだ企画が楽しい番組でした。
つまり収録は開園中に行われているということであり、そうなると我々にもその現場に出くわす
チャンスがあるというわけです。日ごろからYちゃんを含め3人で、「VIVA!」の収録現場見たいな〜、
しゃべるチューピーに会いたいな〜、などと話したりしていました。いつもハイランドに行く時は
少なからず期待していくのですが、そうそううまく出くわせるはずもありません。
ですが今回、ついに夢がかなったのです!!しかも先述の通り「VIVA!」はもう打ち切られたものと
思い込んでいたため、当然収録があるなんて微塵も考えておらず、つまりは全く期待はして
いませんでした。ですからその分、その感動と衝撃はとてつもないものでした。
この収録が「VIVA!」である保証はありませんが、とにかくチューピー君が再びブラウン管に登場する
ことは間違いないわけで…わたしは翌日から念入りなテレビ欄チェックをすることを心に決めました。
(追記:後日、『鷲羽山ハイランドDEチュ〜』という新番組となって放送されていました)

しばらく見てても降りてくる気配がなかったため、我々は瀬戸大橋展望タワーに乗り込むことにしました。
これはバンジー台の近くにあり、上へ登っていくのでチューピーの姿をしっかり確認できると思ったから
です。しかし、てっぺんにたどり着いてバンジー台の方を見ると、チューピーの姿がありません。
何故!?慌ててよく見ると、なんと奴はゆっくりと階段を降り始めているではありませんか!!
展望タワー内からの撮影→
なんでじゃぁぁ!!!おお、なんというタイミングの悪さでしょう!我々は焦りました。
早く、早くここから出してくれ、チューピーが行ってしまう、せっかく“本物”のチューピーを間近で見る
チャンスなのに…!!そしてタワーが降りて止まり、扉が開くと我々は猛ダッシュでチューピーの
ところへ向かいました。恐らくスタッフと、一緒に乗っていた人たちに変な目で見られたでしょうが、
そんなこと知ったこっちゃありません。この時の我々の頭はもうチューピーでいっぱいだったのです。

ああああ…!!いたぁ!! そう…我々はついにハッキリと「本物チューピー」の姿をとらえたのです。
奴はバンジーの受け付けコーナーのすみっこにしゃがみこみスタッフと楽しそうに会話(?)していました。
しばらくはあまりの感動にただただ立ちすくんでいました。しかしすぐ我に帰り、急いで撮影。

収録は一旦休憩のようで、チューピー君は我々の前に姿を現してくれました。
子供たちが奴を取り囲みます。

やはり一応マスコット、子供には人気です。「チューピー、チューピー」とはしゃぐ子供に、
「チューピー君でチュ〜」と答える愛らしい声はくぐもっており、中から発せられたことは
明白です。つまり、あの声を出している本人が中に入っているということで……
「VIVA!」では、声をふき替えていたのではなく、直接しゃべっていたということが
これでハッキリしました。「VIVA!」のチューピー君はいつもマイクを付けていたから、
そうなんだろうとは思っていましたけどね。一体どんな人があの声を出しているのか
気にはなりましたが、「チューピー君はあくまでチューピー君」ということで、
中身の追求は止めることにしました(笑)

このチューピー君はテレビ撮影用ということもあり、いつものサンバ&ビンゴに出ているだけの
チューピー君とは白さも、ひげの張り具合も、とさか(?)の長さも全然違います。

おちゃっぴーポーズv

いつものチューピーとの違いをよりハッキリと知りたい方は→ここをご覧下さい。

後姿↓いつもはあるへろへろのしっぽもありません。

子供たちと握手をしたり、記念撮影をするチューピー。
中には大人もいますが、あくまで子供の付き添いという立場の人々ばかりです。
我々のような「いい年こいた若者」が遊園地のマスコットにじゃれ付くなど、 恥ずべき
行為かもしれません。しかしこのときの我々には、既に理性はありませんでした。
よく、あこがれの有名人に会ってサインや握手を求める話を聞きますが、
わたしだったら多分、恥ずかしさが先に立ってそんな真似できないだろうと思っていました。
が、実際にその人を目の前にすると、恥って消えるもんなのでしょうね。
わたしは今回それを実感しました。(よりにもよってチューピーで…) 
チューピーが子供たちとじゃれている間に写真を撮影、そしてそれが一段落したらしい隙に、
我々はすかさずチューピーに握手を求めました。するとチューピーは我々の手をしっかりと握り
「お友達でチュ〜」と言ってくれたのです!! 
スタッフと思われる人が「よかったら写真とりましょうか?」といってくれたので、わたしは
即カメラを渡してお願いしました。そのときのチューピー君のセリフ「お友達記念でチュ〜」
ぐあぁ!!可愛い!!(←脳みそイカレてます)
思わずチューピー君の肩に手を回してしまいました(爆)

↑素晴らしき記念写真。  注:我々の顔には加工を施しています(見れば分かる)


その後色々乗り物に乗りましたが、本物チューピーとの対面の興奮は冷めず、
ほとんど上の空でした。そしてチューピービンゴがとりおこなわれる1時が近づきました。
チューピービンゴは何度も紹介しているので毎回読んでくださっている方はご存知でしょうが、
チューピーと女装したバルジア氏(ダンサーズの代表格)とその他のブラジル人ダンサーによる
弾けまくったビンゴゲームです。今回のチューピーは「本物」です、やはりビンゴの時も間近で
見たいというもの。というわけで我々二人は前から3列目(最前列じゃないあたりがまだヌルい)に
陣取りました。
そしてビンゴ開始。テレビカメラがステージを映しています。ダンサーたちとバルジア氏が
登場しました。ダンサーたちはいつもキワドイ格好をしていますが、 今回は
ミニスカートをはいた男性まで……(汗)


↑ミニスカダンサー(男)
しかも派手に動き、踊り、パンチラしてました。繰り返しますが、男性です。…白でした(遠い目)

さぁ、バルジア氏に手を引かれ、チューピー君が登場です。

純白のチューピー君は、可愛い声でご挨拶。

バルジア氏にマイクを向けられるチューピー君。ブリブリポーズに萌え(爆)

いつも通り、バルジア氏のアシスタントをつとめるチューピー君。


性悪な言動が見られなかったのは残念でしたが(おい)、
声付きでじっくり堪能させていただきました(悦)。
そうそう、ビンビンのひげのうち一本がダラリと折れていて、 それに気付いた
バルジア氏が慌てて直していたなんていう微笑ましい(?)エピソードもありました。
またすぐに折れてましたが(笑)

↑向かって右下のおひげに注目。

(追記:この時、ステージでパフォーマンスをしていたお兄さん二人組みがいて、最初はただ
テンションの高い一般人だと思ったのですが…後日、『鷲羽山ハイランドDEチュ〜』で
チューピー君の新アシスタントとなった『ツーナッカン』という芸人さんだった事が判明しました(笑)
しかもこの回の放送には、なんと我々の姿が映っていました…!(汗))


結局ビンゴは当たりませんでしたが、(そういえば何回も来てるしそのたびにビンゴしてるのに、
当たったためしがないな…)しゃべるチューピー君とであったことで、もう全ての遊具を
遊び尽くしたかのような満足感を覚えていました。そしてとりあえず園内で軽く食事をし、
外にあるレストランでデザートのチューピーパフェを食べてからボーリング&カラオケに
向かとうという話になりました。
レストランの中は、時間的に昼時をすぎていることもあってか、 我々の他には数人のお客さん
しかいませんでした。静かなレストランでまったりのんびり、しゃべるチューピーに会えたことの
感動を時々語り合いながらパフェを食べていると……突然女性ダンサー二人が
「サヨナラダイスキナヒト〜 サヨナラダイスキナヒト〜」と歌いながらレストランに
入ってきました。歌は花*花の「さよなら大好きな人」なんでしょうけど、その部分だけを
繰り返していたところを見ると、そこしか知らないのかもしれません(意味が分かっているか
どうかもあやしい) その二人が通り過ぎてしばらくすると、今度はダチョウのぬいぐるみを
装備した男性ダンサーが叫びながら入ってきて、何事も無かったかのように通り過ぎて
いきました。さらに、ようやく静けさが戻ってきたかと思いきや…ゴリラのぬいぐるみを連れた
ダンサーが吼えながら入ってきて、また出て行きました。
どうやら、鷲羽山ハイランドの辞書に「休息」という言葉は無いようです。
こんな ハイテンションな遊園地だから、マスコットもハイテンションじゃないとやっていけないでしょう。
チューピー君が他のマスコットキャラに比べて弾けている理由が少しわかった気がしました(笑)


とにかく今回の「真チューピー」との対面は、本当に思わぬ収穫でした。
そして鷲羽山ハイランドが潰れてしまうのではないかというわたしの不安は見事に解消されました。
チューピー君とダンサーズがいる限り鷲羽山ハイランドは安泰です、ええ、きっと(笑)

 

 

(02/4/13)



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