DQ3との出会いは、FC版発売から3年ほど経った頃でした。
お正月かクリスマスのプレゼントとしてDQ3を買ってもらったのです。
それまで1も2も一応やったことはありましたが、どちらも復活の呪文の写し間違い等で
途中放棄し、そのままになっていました。しかしこの3は、やり始めると同時に不思議な
魅力にとりつかれ…気づけば夢中でプレイしておりました。やがてそれまでやっていた、
「おもしろい」「楽しい」と思っていただけのゲームとは全く異なる自分の熱中ぶりに、
わたしはこのDQ3に"ハマった"ことを理解したのです。
そしてついにクリア!実はそれまでいくつかプレイしたゲームはDQ1や2に限らず、
ひとつとしてクリアできていなかったのです。つまりDQ3は初めてクリアできたゲームと
いうことになります。そのことも手伝ってあまりの感動に、しばらくぼーっとしていた
覚えがあります。(とはいえ、3の勇者が実は○○だった!ということは長い間分かって
なかったんですけどね;)ゲームにおいて初ハマり、初クリア…しかしこれだけでは
終わらず、さらに『初』は続くのです。ゲームで初めてハマッたキャラ、それまでの
アニメや漫画での好きなキャラへの愛を大きく上回るほどベタボレしてしまったキャラ、
それがこのDQ3の女僧侶なのです!!

きっかけとなった出来事はいまだ忘れられません。初プレイ当時、RPGほぼ初心者のわたしは
キャラをよく死なせてしまっていたのですが…一番よく死んだのが僧侶ちゃんだったのです。
で、何度目かに彼女を教会で生き返らせていたとき、急に胸が熱くなったのです。
そして思いました。「ああ…このか弱い女の子をわたしが守ってあげなくては!!」と!(爆)
以来僧侶ちゃんへの想いは募り、激ラブになりました。
そんなある日、本屋で見つけた一冊のマンガ本…「ドラゴンクエスト・4コママンガ劇場」。
中身を見てびっくり、大好きなDQ3のキャラたちがマンガになってる!しゃべってる!!
即行購入し、嬉しくて何度も何度も読み返したものです。しかしそのうち、勇者がメンバーの
女の子といい感じになってるようなネタを見て、「僧侶ちゃんが相手のはないの!?」と、
必死になって探している自分に気づいたのです。その時わたしは悟りました。最愛の僧侶ちゃん
には、勇者(男)とくっついてほしい!と、心底願っていることを!!
愛読書が「あさりちゃん」、愛読雑誌も「ぴょんぴょん」という、一応少女漫画だけど内容は
ギャグ中心で恋愛要素の薄いもの。(92年、廃刊になりました;)そんなわたしはそれまで
カップルに萌えたことなどありませんでした。つまり勇者×僧侶は生まれて初めてハマった
カップルなのです!以来、転がり落ちるようにどんどん勇×僧にハマっていきました。
そのハマり具合は尋常でなく、ゲーム中では二人きりで旅をさせたり、地球のへそでは必ず
僧侶ちゃんを2番目において、勇者が戻ってきたとき「おかえりなさい」を言わせたり、
互いにホイミを掛け合って回復させたり、僧侶ちゃんに吹かせた笛アイテムを勇者にも吹かせて
間接キスvさせてみたり(おい)しましたし、DQ4コマ等で(当時は同人誌なんて無縁だったので、
このシリーズだけが萌えを満たしてくれる存在でした)ちょっと勇者と僧侶ちゃんが並んでいる
だけでニヤけたり、ラブラブな歌を聴くと勇×僧に当てはめてトリップしたり、マンガや小説で
ラブラブなシーンがあると勇×僧に当てはめて妄想したりもしました…。いや、今でもしますが(爆)

そして『二次創作』をはじめたのも、幼少期のチェンジマンやビックリマンのらくがき類を除けば(笑)
DQ3が初めてでした。既にマンガを描くのは好きでノートマンガを描いていたんですが、オリジナル
ギャグばかりでした。しかしDQ3にハマったことでDQ3キャラを使ったマンガ、イラスト、小説をかくように
なりました。その内容も、ギャグだけでなくたまにシリアスも、さらにはラブロマンスものまで!と、
バリエーションが豊富になっていきました。
勇×僧ネタは、ほのぼのストーリーからアブない話まで(おいっ)色々と描き続けました。
他のゲーム等にハマってDQ3をあまり描かなかった時期もありましたが、ハマって以来10年余、
一年通して一度もDQ3話を描(書)かなかった年は無いですね。
ついに同人誌を出したのは、同人活動を始めて2年後でした。コピー本で52ページ…
さすがに苦労しました(汗笑)しかしそれを作ってから急にDQ3への愛が改めて激しく燃え上がり、
サイトでの扱いもだんだん大きくなって、いつしかサイトでも同人でもメインとなっておりました!
色んなものにハマってきましたが、やはりわたしの原点でありナンバーワンはDQ3です、
僧侶ちゃんです、勇×僧ですvv

わたしの勇者と僧侶の名前「アスル」と「エレナ」というのは、DQ3でマンガを描き始めて
しばらくして付けたものです。最初はDQ4コマのように「勇者」「僧侶」などと職業呼びしてて、
次に「ゆーちゃん」「そーちゃん」といった多少砕けた呼び方になったんですが、やはりちゃんと
した名前を付けてあげたい!と思うようになり…その当時愛読していた「ぴょんぴょん」の
マンガをかたっぱしから見ていって、良いと思った名前をパクりました(笑)
アスルはあまり変わっていませんが、エレナは性格がちょこちょこ変わり、二人の設定も、
幼馴染だったり、エレナが先に旅をしててアスルと合流したり…と、実に様々でした。
今の設定に落ち着いたのは5年ぐらい前でしょうか。

二人がほのぼのカップルで、やたらめったら純情になったのには理由があります。
ある時『マンガの描き方』系の本を立ち読みした際、『恋愛パターン』について
「純情・奥手同士のカップルは話が進行しにくいので避けよう」てなことが書かれていたんですね。
もともとほのぼのカップルは好きだったんですが、特にアニメ「ナンとジョー先生」にて
もどかしくもほのぼので純な可愛いカップルに萌えていたため、その一文にムッとしたのですよ。
で、「それならわたしはそういうカップルで描いてやるわい!!」という闘志(?)が湧きあがって
きたのです。アスルとエレナの方向性が決まった瞬間でした(笑)
てなわけて二人の『カップルとしての』モデルはと問われれば、その「ナンジョー」での可愛い
カップル、ナット×デーズィが当たるのでしょうね。(そこまで意識したわけではありませんが)
キャラ単品としてのモデルは特にない…と思います。でもエレナは、「GS美神」のおキヌちゃんを
少し意識したかもしれません。あのアニメが放送されていた当時、ちょうどDQ3にハマった時期
だったので、水色ストレートヘアでしかも巫女さんのおキヌちゃんは僧侶ちゃんに見えてました(笑)
アスルは、わたしが一番感情移入できる主人公のタイプを反映しております。

(05/4/6)


戻る