誕生日プレゼント闘争(臙龍悠耶さん・作)


「あのォ・・・悠耶さん?」
あ、きたね、クミン。ちょっと頼まれてほしいんだけど・・・
「何でしょうか?」
ああ、うめきちさんに誕生日のプレゼントを渡してきてほしいんだ。
「えぇっ!自分の兄弟どころか滅多に友達にもプレゼントを渡さない悠耶さんがですか!!」
・・・ひっでぇ言い方・・・けっ!弟に誕生日プレゼントなんか渡してどうする!
それに友達には少ないところ持ってきて、渡そうにも誕生日を聞いてないやつが9割だ。
「つまり、悠耶さんの数少ない誕生日の解る友好関係のある方に誕生日のプレゼントを
お運びすればいいんですね」
・・・すっげぇ棘がある言いかたしてるけど・・・怒ってる?
「えっ!?わ、私は別に怒って・・・ませんよ」
何だその間は・・・ま、いいや。んじゃ、うめきちさんにもってってくれよ。
「はい。・・・で、どれですか?」
え〜っと・・・(がさごそ)ほい、これもってってくれ。
「・・・何考えているんですか?包装紙にくるまって・・・?」
え?だから、ボクが誕生日プレゼントなのさ! これでうめきちさんをゲット・・・じゃない、
襲え・・・これも違う。う〜ん・・・ま、気にしないでもってってくれよ。
「解りました。このゴミを焼却処分場に持っていけばいいんですね」
っておぃ!冗談だろ!?
「え?私は本気ですよ・・・よいしょっと」
うわぁ〜!な〜んてね。 かかった!!喰らえ!パラライズ弾!!

──バシュッ

「な・・・何を・・・」
よし、これでOK!この麻痺った状態のクミンをうめきちさんに届けて・・・
これは喜ばれるだろうなぁ〜なにしろ、動けないクミンが届けられるんだし。
さて、早速クール宅急便の伝票に・・・っと。
「楽しそうね」
そりゃあもちろん・・・って・・・?
「プレシズ・キル!!」

──ザシュッ!

ふぎゃっ!
「まったく・・・貴方が私を呼び出すなんて、おかしいと思ったわ・・・」
ラ・・・ライズ・・・?待ち合わせの時間は後3時間も後だけど・・・?
「ええ、だから今のうちに罠を仕掛けておこうと思って。貴方のことだからとんでもないことに
なってると思ったのよ。 信用されてない証拠と思ってもらって構わないわ」

──ヒュン・・・

(いてっ!うう・・・ちくしょぅ・・・?あれ?声が出ない・・・)
「はぁ・・・助かりました・・・」
「そう、それは良かったわね」
「あ、ご恩の変わりと言っては何ですけど、この物の始末は私にお任せください」
(ちょっと待てぇ〜!『者』じゃなくて『物』か〜!!)
「・・・お任せしようかしら。私、まだ少し用事が残ってるから」
「はい、それでは行ってらしゃいませ!」
(しまったなぁ・・・手足の腱を切られてる上に喉も斬りつけるなんて・・・動けないし喋れない・・・)
「・・・まったく・・・この私をなめてくれたもんだね・・・」
(げっ!!ダーククミン!!)
「こう言うとき、どうやって償うかは・・・解ってるね」
(あぁ〜!逃げたい!逃げたい!でも動けないぃ!!)

・・・何処だよここ・・・
「あれあれ〜?ま〜たキミ〜?」
・・・チャービルゥ〜!!
──その後、何があったかは誰も知らない・・・
余談ではあるが、結局悠耶からの誕生日プレゼントはうめきちさんには届かなかったらしい。


うめ吉の誕生日プレゼントとしていただきましたvv
愛しのクミンちゃんとライズの出演に狂喜です!
悠耶さんの鬼畜なのに報われないキャラが素敵です(爆)



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