番外編:地獄の缶詰
シュールストレミングという缶詰があります。発音の違いから言い方は様々ある様ですが。
ニシンを塩漬けにして缶の中で発酵させたもので、ものすごーく臭いものです。
ギネス認定ではないらしいですが、「世界一臭い缶詰」なんて呼ばれたりするらしいです。
・・・・で、それを食べてみました。好奇心は強い方ではありますが、わざわざそんな
臭いものを食べてみようと思うほどではありません。ではなぜそんなものを
食べてみようと思ったのでしょう?
クリスの出身国スウェーデンで有名な食べ物だからです・・・
そう、理由はそれだけです。ちなみにスウェーデン語で「シュール(Sur)」は「酸っぱい」を、
「ストレミング(stromming)」はバルト海の「ニシン」という意味らしいです。
存在はスウェーデン語の本などに載っていて知っていましたが、「玄●先生の弁当箱」という漫画に
シュールストレミングが出てきて、その時思ったわけです。・・・これ、通販出来るのかな・・・・・?と。
で、調べてみたら簡単にネット通販出来て、好奇心旺盛な方たちが試食会を開いてレビュー
してたり動画あげてたりしてました。調べて見て、その恐ろしさも再確認したんですが、
でもこれをネタに使う為には(クリス漫画とかで)実際に食べてみないことには始まらない!
と思ったわけですね。で、クリスの誕生日に合わせて更新のネタにしようと思ったわけです。
タイトルの地獄の缶詰は、玄●先生の弁当箱で書かれていた言葉です。
買いました!!
5250(円) (税込)・・・・高い・・・・
裏にはこんな説明書きが。ネットで色々調べてみても、家で開けると
家を失うとか、その匂いで科学兵器と間違えられるかもしれないとか、汁が服に付くと当分
匂いがとれないとか。・・・・ちょっとオーバーなんじゃないかとは思いながらも
用心して、、朝早くに近所の山に登って食べました。(さすがに毎年食べてるブータンなんかと一緒に
ゲームしながらまったり部屋で食べるのは無理だと思ってたので、5月1日に食べました。)
人はまず居ないし、居ないけど頂上に良い感じの机やイスがいくつかあるという、
これを食べるにはうってつけの場所です。小学生の頃はよく登ってました。
ネットでみたところ、1缶でかなりの量があるので10数人が集まって一口ずつ食べて
せいぜいだとか書いていたのですが、僕は1人で食べるつもりでした。萌えと好奇心と責任で。
しかし、一番近くに居たネタハンターの姉・うめ吉が一口食べてみたいと言ったので一緒に、
更に母もそんなに凄いなら食べてみたいと言ったので一緒に行くことになりました。
というわけで食べるわけですが、缶の説明やネットの説明に従ってパンにはさんで食べる事にしました。
朝早く起きて色々具材を用意しまして、ちょっとしたピクニック気分ですが、
食べるものはシュールストレミングです。牛乳で中和させたら良いとも書いていたので牛乳も用意。
ペットボトルの柄がなんかあれなのは気にしないでください。コミケでうめ吉がネタで購入した
ボトルなんですが、その辺にあったので・・・・
開けました。説明やネットで書いている様な爆発は起きませんでした。
や、起きても困るんですけどね。ちゃんと冷蔵庫に入れて圧を下げておけば
飛び散ったりはしないみたいなので、それに従ってました。
肝心の匂いの方なんですが、開けている時はそうでもなかったんですが、
完全に開けてこういう状態にすると強烈に臭って来ました・・・・
まぁ、一言で言うならウ●コ臭ですね。
しかし、もろに鼻を近づけたりしなければ大丈夫そうだったので、とりあえず
そのままで僕と姉、母、それぞれ一切れずつ食べてみました。
・・・・・臭いはウ●コでしたが、味は別に悪くはなかったです。かなり塩辛いですが。
臭いはウ●コですけどね。
なんだ、ちょっと臭いがウ●コなだけじゃん、(それだけで充分終わってます)やはりみんなオーバーに
書いてるんだろうとか余裕をかましつつ、次にパンにのせて食べる事にしました。
もりもりっと。うーん、サンドイッチおいしい〜とか思いながら食べて
ましたが、これを食べている時だんだんやばくなってきました。
ちなみに姉と母も同様に2切れ目をこの様にサンドにして食べましたが、
これで完全にリタイヤしました。
しかしシューストレミングはまだまだあります。なぁに、臭いだけ、臭いだけ・・・・
と自分に言い聞かせ、強気の2切れ乗せ。サワークリームをたっぷりと。
具の乗せ方が異常になってきました。生タマネギがかなりの中和剤になります・・・
これを食べきった時にはかなりやばくなってました。口の中にずっとウ●コ臭が残って、
かなり気持ち悪くなってきたのです。胃の中のシュールストレミングの臭いが
逆流してるんじゃないかとも思えてきました。
しかし、シュールストレミングはまだまだあります。残り全部乗せました。
だんだんウ●コを乗せてる気がしてきたわけですが、これを食べきれば
終わりだ!!と自分を奮い立たせて、具をたっぷり乗せてかぶりつきました。
・・・・しかしさすがに手が止まりました・・・途中で本気で喉元まで
吐きかけて無理矢理押さえこみました。
ちなみにこれを食べている頃、「そんなもんいらん」と言っていながらも
結局気になってやって来た父が一口かぶり付いて、もの凄い苦い顔で
「ようこんなもん食うな」と言い残して帰って行きました。
途中でタマネギを食べまくる僕。
ちなみにカッパや手袋は、開缶時の液の飛散防止の為でした。
結局食べきれず・・・・
こんだけ残りました・・・・
中の汁は山に捨てさせてもらいました・・・・大丈夫かな・・・;;
ちなみに、最初は全然いなかったのに、開缶した途端に蠅がたかってきました。
他の食べ物には目もくれず、シュールストレミングに。
そんな蠅を激写。やっぱりウ●コなんですね。
帰り道。
残ったシュールストレミングは、その日の夜のスープに入りました。母が調理してくれたの
ですが、熱湯で2回茹でて、3回目のものを使い、牛乳をたっぷり入れてくれた
らしいのですが、それでもまだ臭い、(かなりマシにはなってましたが・・・)姉は途中で断念。
父は最初から拒絶。母はとりあえず一杯。僕は萌えと責任感で姉のも鍋の残りも全て飲み干しました。
あと、朝途中でやめて取り除いたけど汁がしみ込んでウ●コの臭いのするパンの残りも食べました。
萌えと責任で。・・・・朝食べてからずっと気持ち悪くて、昼飯もなんか食べれなくて(単純に
パンの食べ過ぎもあると思いますが)、少し楽になって来たところに夜にトドメです。
まとめ。
クリスがこんなの食べてるなんて考えたくない。
まぁ・・・スウェーデンの一部の地域のみで食べられているとも書いているとこもあったので、
うん、きっと食べませんよクリスは。あるいは食べたとしても、クリスが口に入れた
瞬間にクリスのオーラによってフローラルな香りに変わるんですよ(何言ってるのか分からない)
撮影協力:うめ吉
(2010年5月3日)