ネタを求める四の瞳〜小豆島の旅〜(後編)


孔雀園を出た後、ドラゴンロードという長いローラー滑り台がある場所へ行き、ついでに
アスレチックも童心に返って(常に童心だろうというツッコミはなしです)堪能。さらに、
そこに至るまで結構な山道を歩いたので、お尻はヒリヒリ(ローラー滑り台ですから…)
足はガクガク…体力の衰えを実感しました(遠い目)でもそれによって、適度に空いていた
お腹が更に空き、夕食を美味しく食べられそうになりました。
というわけで、宿を目指しつつ食事どころを探すことに。

海沿いの道でかなり奇妙なものを発見し、

(これは、カエル?なんのために置いてあるのか不明です。
こんなのが何メートルかおきにずっと並んでいました…)

写真を撮った直後、すぐ近くにレストランがあるのをみつけ、行き当たりばったりで入ってみました。
テーブルの上にはナイフとフォークが準備されているのですが、客は一人もいません。
っていうか、店員もいません(汗)呼んでみると、奥からおじさんが出てきました。
「いいですか?」と聞くと、「いいですよ」と言われ、再び奥にひっこんでしまわれたので、
とりあえず窓際に腰掛けて待ちました。窓から海がよく見え、ゆっくりと暮れていく海を眺めながら
一日の思い出を語ったり、収穫したネタ写真の見せ合い(←二人ともデジカメだったので)を
したりしていたのですが……遅い。いくら待っても店員は出てきません。
準備中ならそう言ってくれればいいのに、ちょっと客を放置しすぎだろう!!と、さすがに不審に
思い始めた頃、店員と思われるおばさんが登場。我々を不思議そうに見つめ、
「予約されてますか?」と聞いてくるのです。行き当たりばったりなんだから当然予約など
しているはずありません。するとおばさん、「じゃあ無理です」 えええーー!?

散々待たされてそんなオチです。その店は宿と一緒になっていて、どうやらおじさんは我らを
泊り客と勘違いしていたようです。いや、それにしたって確認ぐらいしてくれたったいいのに…
こっぱずかしさに、我々は逃げるようにしてその店を後にしたのでした。
…まぁ、いい景色だけは味わえたのですが、景色で腹は膨れません。
我らの空腹はピークに達しようとしていました…。

とりあえず宿にチェックインだけしておこうということに。ここでラッキーなことが!
宿は節約の為に安い部屋を取っていたのですが、いい部屋が空いているとのことで、
宿泊料金そのままで、本来ならば高めの部屋に変えてくれたのです!
おかげで快適に過ごすことが出来ましたvああ、ありがたやありがたや…
先ほどの苦いハプニングの埋め合わせを充分にしてくれました(単純)

良い気分になったところで食事どころを再び探索。しかし、近くに全然店がない!!
やっと見つけたファミリーレストランは、やたら暗くて値段が高く、店員が寄ってくる前に
店を出ました(汗)でも、店がない以上は最終的にそこで食べるしかないのかも…
と思って歩いている時、食事どころらしい店を発見!宿と一緒になってるみたいだけど、
一般客もOKのようなので入りました。今度は妙に値段が良心的!
なんと、お刺身もついたこれだけの豪華な定食が680円でした。

そして美味♪こうしてようやく我らの空きっ腹は、心と共に満たされたのでした。


翌日は快晴!宿を後にし、あちこちに寄りながらのドライブを再開しました。もちろん、
行く予定にない場所でも、気になるブツを見つけると即座に立ち寄り、撮影です(笑)
 
↑カエル人魚。不気味と言うべきか可愛いと言うべきか…。

さて、最近奇妙なソフトクリームによく挑戦する我々ですが、ここ小豆島では
特産品を生かした一風変わったソフトクリームをウリのひとつにしているようです。
(先述のオリーブソフトもその一つ)中でも、事前にチェックした時これだけは
なんとしても食べなければなるまいと思っていた、強烈なインパクトを放つ
ソフトクリームがありました。

それはなんと…
佃煮ソフトクリーム!!

もう、その名前だけで佃煮の香りと共にネタの香りが漂ってきます(爆)
そのソフトクリームを販売している店を見つけ、即座に入りました。

↑看板までインパクト大です…。

普通の佃煮をたくさん売っている店だったのですが、店の人も心得たものですぐに
「佃煮ソフトですか?」と。よほど人気があるんでしょうか(笑)

ジャジャジャジャーン!

これが佃煮ソフトクリームだ!!
可愛らしいハート型をした佃煮が乗っていますよ…(汗笑)

食べてみるとこれまた意外なことに違和感もなく、美味でした!
看板にあった、「あなたのイメージを越える」とのキャッチコピー通り
イメージを越えておりました(笑)


そのまま向かうは、この日のメイン「二十四の瞳映画村」
映画「二十四の瞳」(昭和62年版)の撮影に使われたセットをそのまま
保存してあるのだとか。中では昭和初期のムードを味わえる…のですが…

入ってすぐのところにバカボンのパパが!!


更にバカボンまで!!


何故……。

ここには「二十四の瞳」を常に上映している場所があり、無料で見ることが出来る
とのことで少し気にはなったのですが、時間がかかるのでパス。
その分、とことん村内を回り、あらゆるものを見尽くしました!


様々な凧を展示してあるところで発見した、凧の一つ。
空から月に変わっておしおきするのでしょうか(笑)

撮影スポットも色々とあり、まともな写真からネタ写真まで
撮りまくり、心ゆくまでマッタリと過ごしました〜


その次は、「マルキン醤油記念館」へ。
しょうゆ作りに使う道具などが展示されていました。ここには「しょうゆソフトクリーム」が
売られており、これは以前「しょうゆぶっかけソフト」を食べたから、別に食べなくていいよなと
言っていたのですが…記念館に入場するとミニサイズのおしょうゆが一本もらえた上に、
しょうゆソフトの割引券がついていたのです!(これで入館料210円なのでお得感♪)
せっかくもらったんだし…と、結局しょうゆソフトも食べることにしました。
見た目はうっすら茶色。しょうゆの色なのでしょう…
「ぶっかけ」とはまた違った、濃厚な味わいで美味しかったです!
…ちょっとアイス食べ過ぎの気がしますが、気にしてはいけません(爆)


当初の計画では、弁当箱の形をした石像と、足の形の石像を写真に収めてフィニッシュ、
ということになっていました。一般の観光客にとってはあまり着目するようなものでは
ないでしょうが、ネタ好きの我らには気になって仕方ないブツです(笑)しかしながら、
それらは道路際に何気なく存在するものらしく、当然案内標識などはありません。
地図を頼りに進んでいたのですが、途中、『大角鼻灯台』への行き先をしめす案内板が。
帰りの船までにはまだ時間的余裕があったし、行けるところにはなるべく行っておこう、と
急遽そこへ向かうことにしました。

…が、テンションが上がっていた我々は忘れていました。
いろいろなところに出かけて、経験上学んだこと…
『方向は示してあっても、「○km」という表示がない場合、その場所へたどり着く
までにかなりの距離があることが多く、道に迷う危険性が高い』
ということを!!

細くてくねくねした山道を上ったり下ったりを繰り返し、途中まではいい景色を楽しむ
余裕もあったのですが、最初以来案内板は全くなく、道が狭くなるにつれて不安が
増してきました。やっと案内板をみつけたのも山の中の細い道で、反対方向に
行きかけていたところを慌てて軌道修正。溝にはまるのではないかとヒヤヒヤしました;
どうにか進んでいったのですが、最後に分かれ道があり、そこには灯台の方向を示す
案内板はありませんでした!仕方なく適当に向かった方向は…ハズレ(涙)
けれど一般道路に戻ることはできて一安心、もはや引き返して灯台に向かう気力もなくし、
石像探しに戻りました。さまよった時間は約30分でしたが、何時間にも感じられました…
我々はドライブの際、ネタを求めて突然見知らぬ道に向かったりするので、こういうことはよく
あるのですが…今回は割と順調だと思っていたのに、やはり普通には終わりませんでしたね(遠い目)
…ま、時間もつぶせたし、スリルも味わえたということで!!(ヤケクソ)


探していた石像は、本当に何気なく存在していました…

がけのてっぺんに弁当箱!!


畑のすみっこに足!!

足を撮った時、近くに農家のおじさんと思われる人がいて、嬉々として撮影する
我々に好奇の視線を注いでくれました(恥)でもそんなことは気にならぬくらい、
とりあえず全ての目標を果たした我らの心は満たされておりました…



↑帰りのフェリーから見た夕日の海。

とてもゆったりとした、けれどあっという間だった小豆島の旅。
泊りがけの旅行に車付きで行ったのは初めてでしたが、行きたいときに行きたい場所に
いけるし、なんといっても珍妙なネタを発見したら即座に撮影に向かえるという点が
非常に魅力でした。そして、見知らぬ土地で運転しつづけたA田さん、
お世話になりました&お疲れ様でした(笑)

このネタ…いえ、魅力溢れる島にまた行きたい。
と、気づけば150枚近く撮っていたデジカメの画像データを眺めながら思ったのでした。


(06/5/6)

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